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『OPPEN HEIMER / オッペンハイマー』IMAXレーザーGT版 鑑賞

4/1

『OPPEN HEIMER / オッペンハイマー』IMAXレーザーGT版
“我々は世界を破壊した”
人類初の原子爆弾の核実験を成功させ、第二次世界大戦を終焉へと導き数多くの米国兵を救い<原爆の父>と呼ばれるも機密漏洩の容疑をかけられその後の世界の在り方に絶望した物理学者ロバート・オッペンハイマーの秀作伝記ドラマ

1人の男が成した功績と背負いし十字架の下で我々は生きている。

全人類が共有すべき歴史的事案を圧倒的な情報量+専門用語のオンパレードと異なる2人の人物からなる証言を時代と劇中カラーを変えて見せるリアリズムに特化した表現。世界を変えた物理学者の伝記映画であり同時に政治スリラーへと路線変わりを遂げるノーラン監督の手腕に唸る!

戦時状況の下で人類を破滅から救う為に物理と科学・数学に理論の叡智を結集し未踏の「核開発」へと至る人生の分岐点の中で得た歴史的偉業達成と同時期に1人の男として愛した女性の自殺という悲劇を描いた中盤から信じてきた者達に裏切られ全てを失う不当裁判の流れが上手過ぎ!

唯一無二の愛国心からナチスの脅威に立ち向かい時の流れに応じソ連や他の国々が受ける影響と人類が持つには、特に自由を謳う祖国のアメリカ合衆国🇺🇸が持つには余りにも強大過ぎる「兵器」の恐怖とその先に待つ軍拡競争を危惧し不当な聴聞にすら戦いを挑んだ1人の物理学者の半生を追体験させられる今作は、3年の歳月と巨額の予算を投じて人類未踏の実験を成功に導き仲間や学界隈で慕われながら「広島と長崎」の地名だけ飛び交い映像は一切出ないがオッペンハイマーが味わった何の罪もない多くの日本人の生命を奪った罪悪感が分かる演出からしみじみと伝わるキリアン・マーフィーの今世紀史上最高の演技と後半にかけ死んで行く目が👍

オッペンハイマーの半生を描いた伝記映画ながらも、政治的な野心と何年もの間溜め込んだ彼への恨みを晴らす為に不当な立場へと追い立て凶弾の的に仕立てたワシントン内部に棲み着く一部の人間たちの妬み嫉みが一部の意見を揉み消し暗躍し強大な国家の在り方を変えてしまう人の危うさを描き見せた展開とそこまでの経緯を時間軸を別にした演出。

何よりも、良い人そうな顔しながらも権力の拡大を図り自身を軽蔑した男を社会から抹殺しようと目論みあらゆる手段を用いたゲス野郎を演じ今年度のアカデミー賞助演男優賞に輝いた我らがロバート・ダウニーJr.の存在感ダダ漏れの演技をとくと見て味わえ!最高よ

撮影当初から話題に上がっていた兵器みたいなカメラで撮影された人類初の核実験
<トリニティ実験>を再現した圧巻と言う言葉じゃ物足りない実写で魅せた🔥の映像美はCG嫌いなノーラン監督作品史上最高に美しく爆発から到達する大迫力の轟き耳に児玉する衝撃波の重低音はIMAXでしか味わえない体験だ!

実験成功の語り継がれる偉業と自身の背負った開発者としての倫理や道徳観を超えた業の重さに加えて「人間」としての尊厳に悩む学者たちのドラマを巨匠ジマー先生の雰囲気を出して重低音増した楽曲にて観客の五感と耳に体感させるルドウィグ・ゴランソン手掛けた素晴らしいスコア曲は文句無しの出来栄え!

マット・デイモン , エミリー・ブラント

フローレンス・ピュー

ゲイリー・オールドマン

ジェイソン・クラーク

ケネス・ブラナー

ジョシュ・ハーネット, ラミ・マレック

ケイシー・アフレック他

クリストファー・ノーラン監督史上最も知ってる顔の役者陣が集っているだろうと思った今作のこの顔ぶれ!
トルーマン大統領役のオールドマンと途中に僅かだけ出て来たケイシーの顔の怖さは流石の一言だったね〜
芯が強かったエミリー・ブラント演じる奥さんがクズなクラークの質疑応答に立ち向かう様は最高でした👏

地味に嬉しかったのが久しぶりにノーラン監督が今迄の作品でやっていた冒頭のタイトルロゴの出し方とアインシュタインとオッペンハイマーの2人が何を話していたのかの伏線回収を最後に見せて来てくれたのは原点回帰してて嬉しかった。

☆☆☆☆☆