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『the MENU / ザ・メニュー』鑑賞

11/22

『the MENU / ザ・メニュー』
絶海の小島に聳える高級レストランへ料理マニアの青年の付き添いで同行した女性マーゴの著名人を含めた12人の客がカリスマ料理長の料理を味わうも、その裏には綿密に計画された秘密があった極上の風刺サスペンス

料理毎に次々と暴かれて行く客の秘密と緊張感絶やさぬ先の展開が面白い!

何処か非現実的であり現実に存在しそうな絶海の海に囲まれた小島に聳える予約困難ですべてを美食の為に捧げるレストランを舞台に展開されるある種の密室サスペンス劇×観客の内面を抉る荒唐無稽で破綻した物語で送る今作は、狂気の裏に潜む”仕事と奉仕”を題にした最後の晩餐だ。

今作で「ただ料理を食べに来た」だけで不条理にも巻き込まれてしまう12人のゲストたち…
不作法な成金、レストラン評論家、金持ち老夫婦らのもう一つの秘めた裏の顔の描き方が物語上での「起承転結」がレストランにおいての”メニュー仕立て”となっている小洒落た演出も実に面白く飽きさせない!

誰もが知人・友人との会話で一度は口にする「今の仕事は楽しいか?」という疑問に対して「前は楽しかった」と答える話しの流れを汲み取り、自分自身と自分の仕事に対する情熱とは何だったのかを外食産業とフードカルチャーへの皮肉を込めて捻りを効かせた今作は非常に痛快で咀嚼毎に旨味を引き出す作品。

“招かれざる客”・マーゴ
対照的である食通だと錯覚している青年に連れられ身分不相応なレストランへと足を踏み入れ、他のゲストとは違い自身の観点で料理に興味を示さず口を付けないミステリアスな女性

最大の見せ場は威圧的な料理長との何度か相対するピリピリ会話劇✨
彼女が最後に魅せる注文は最高だ!

完璧主義者の料理長スローヴィク
最高に手の込んだフルコースメニューでゲストを威圧しながらも栄光の影に暗い過去を引き摺る謎多きカリスマシェフ

料理を愛する純粋さを汚され憤慨する気持ちを覆い隠し厳格で几帳面それでいて観客に一種の共感や同情を抱かせるキャラクターに仕上げたレイフの演技👍

☆☆☆☆