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吉川 佑人
『The King’s Man / キングスマン:ファースト・エージェント』鑑賞
12/26
『The King’s Man /
キングスマン:ファースト・エージェント』
1914年。世界大戦を目前に控え秩序を壊し権力者たちの裏で暗躍する秘密結社を倒し第一次世界大戦を止める為、スパイ組織”キングスマン”に属す英国紳士とその息子たちが一派である怪僧ラスプーチンらに立ち向かうシリーズ誕生秘話
2019年から7回に及ぶ劇場公開の延期を経て緊急事態宣言解除によって2年半振りに遂に公開されたファン待望のシリーズ最新作!
父子の絆に感動しキレキレ戦闘描写👍
歴史の裏で活躍してた設定最高✨
遂に明かされる”キングスマン”誕生秘話にしてその原点たる歴史的活躍劇✨
世界史の授業で学んだ「第一次世界大戦」の事件や出来事・歴史上の人物たちが物語に密接に関わる事で荒唐無稽な感じが強かった前2作品とは違った視点で楽しめるエンタメ要素満載のスパイアクション!
疑似的父子の関係性が魅力的で観客の心を掴んだ2人の”ガラハッド”に内容が偏った前2作品を踏まえつつ重厚で真面目なストーリー路線を描く今作は1人の紳士の父と子の愛し守り合う「絆」を大事にする物語に焦点を当てた事で濃密な人間ドラマを経てアクションへと踏み込む展開が丁寧で好きになる。
コミック原作「キングスマン」を見事に映像化しその世界観を監督独自の解釈で拡大させ当時のアメリカへの皮肉を込め描いた前2作品とは別に新たな視点で魅せる世界観を描いた今作は、第一次世界大戦下の戦場の主戦ともなった「最前線」の血と泥に塗れた緊迫感満載の男泣きドラマ!
チャイコフスキーの壮大なる曲と共に踊る様な気分で繰り広げる殴り有りのチャンバラ戦の高揚感で気分上々にさせられ、黒幕シェパードvsオックスフォード公の一対一の激しい剣を使ったラストバトル模様がとにかくカメラワークが狂ってて最高だった。
アメリカへの皮肉はたっぷりと見せたので、今度は「上流階級だ!」と言わんばかりに歴史上の人物たちを織り交ぜながら登場させた秘密結社たち…
最後の最後まで姿を見せない”羊飼い”を筆頭に政府機関に潜り込んでいる革命信者たち=一種の教団の存在感も見易くて明確なる悪を体現した存在で良い!
ポーリー/初代”ガラハッド”
オックスフォード公の屋敷に仕える家政婦長兼教育係の怒らせると怖めな姐さん❣️裏の顔は世界中に散る使用人たちから情報収集し常に拳銃を携帯!
お得意は百発百中の狙撃💥
007で即退場したジェマが美しい貫禄を付けて棘のある口調で男の尻を叩く役割が何とも素敵でクール!
オックスフォード公 /
初代”アーサー”
愛する妻を亡くしてから一人息子を過保護気味に育て、勇気と誇りを胸にした彼に感化され”正義”に目醒め政府の如何なる機関にも属さぬ独立スパイ組織を創設する
平和主義者の顔を被るも戦闘では自ら先頭に立ち仕込み杖の剣術や接近戦に長ける
渋い演技で魅了し59歳ながらも滅茶滅茶無理して身体を張った限界アクションに臨んでいたレイフ・ファインズがカッコいい!
☆☆☆☆