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『PSYCHO GOREMAN / サイコ・ゴアマン』
銀河一凶悪なエイリアンの封印を解いてしまった地球一凶悪な悪ガキ兄妹がパワーの源である石を逆手にそのエイリアンを手懐けて好き放題やらかし、銀河の刺客や人間を粉砕するSFホラーコメディ

80〜90年代のジャンルと日本の”特撮”への愛をゴア描写と感動で捧げた何だこりゃ映画だった！

地球一凶悪でイカれてて、自分のやり方を押し通し、神をもバカにする生意気なガキに手懐けられた銀河一凶悪な力を持つエイリアンが人間や銀河の刺客を粉砕する今作は、目を引く特撮クリーチャーの造形を受け継いだエイリアンデザインが素晴らしい！
そして最後までバカを貫いた子供×異星人が贈る異色の平穏ドラマが👍

最後までバカを通す作品だった今作だが意外にもしっかり軸を築いており、破茶滅茶なヒロインの少女とその家族の再生物語であった点は興味深い。

今作の惹かれる要素は悪い言葉を覚えたら「殺す、死ね」とやたらと直ぐに口に出す子供の命令にもしも躊躇無く従い実行に移る残虐宇宙人が居たら？

とにかくヤバいって事で今作の終わり方も「これ本当にいいの？」的な感じで楽しく終わるから可笑しい。

見た目からしてこの手のファンのツボに刺さる特撮ヒーロー系や韮沢さんや桂正和が描きそうなデザインが既に好みな怪人な”サイコ・ゴアマン=PG”がカッコよくてお茶目で大好き！！

人間だろうと敵の宇宙人の刺客だろうとブチ殺して凶悪な外見で「殺す」発言するコイツが普通に子供とほのぼの日常を送り町にいるバカさ加減が楽しい。

使命に真っ当なのかバカなのか何か分からないけども、初めて見たものに抵抗するも気が変わるの早過ぎる「セクシーボーイの本」は笑った！

我が家に帰ったアットホーム感を漂わせるエイリアン達による銀河の宇宙会議‼️
下手をすれば「SW」か「仮面ライダー」系の世界に居ても全くもって違和感の無い個性が濃くてどいつもコイツも強過ぎる怪人たちの出番は短くとも好ましいデザインで定番の、嫌これが見たかった感のある会話劇を拝めている時点で文句無しに加え他にも脳裏に焼き付く素晴らしいクリーチャー登場祭だった。

何がともあれイカれたヒロインの少女と銀河一凶悪なエイリアンのヘンテコな友情と愛とグロに振り回されるも、あそこまでやりたい放題されると逆に爽快感があって疲れも吹っ飛ばされるのが今作「サイコ・ゴアマン」だ‼️

☆☆☆☆