ブログ
吉川 佑人
『HEAT /ヒート』
4/18 鑑賞
『HEAT /ヒート』
入念かつ緻密な計画で現金輸送車を襲い有価証券を強奪するプロの武装強盗団の最後の仕事は白昼の銀行強盗だったが、彼らを地の果てまで追う敏腕刑事率いる警察の手が迫っていた傑作クライムアクション
仕事に憑かれた”男たちの世界”
終盤間近の12分間の白昼堂々に展開される強盗団と警官隊の壮絶な銃撃戦がもう凄い!
互いに敵として尊敬し似ている様で互いを理解できていた強盗団のリーダー=デ・ニーロと刑事=パチーノ、互いが信じる己の道に従い出会った宿命…
そして夢見る男たちに惹かれて愛し、残された女性たちの言葉に出来ない怒りと悲しみの累積を表情で示す演技もまた美しく儚い。
ていうか共演が豪華過ぎるよ!!
映画としては大迫力なこの銃撃戦!
強盗団3人の完璧なる連携銃撃と彼らを挟み込み包囲網を狭めながら負けずに銃撃を行う刑事と警官たち…
一般市民が行き交う街中でドンパチ劇を繰り広げ建物に銃弾による穴を開け、車を蜂の巣にしつつも辞めない両者の攻撃。
そして個人的にはデ・ニーロの画がカッコいい。
約3時間の上映時間が長いと言われるものの、それが今作で描かれている自分の信念と”仕事”へと突き動かされ家庭を蔑ろにしながらも復元を試みようともがく男たちの杜撰でどうしようもない泥沼過ぎるドラマが物語のシリアスさを掻き立てる。
☆☆☆☆