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3/5鑑賞

『EVERYTHING EVERYWHERE ALL AT ONCE /
エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
コインランドリーを経営しながら税金処理や無関心で冷え切った夫婦仲に同性愛を親に認めて貰えぬ思春期娘に父の介護に手を焼く中国系中年女性が謎の巨悪からマルチバース世界存続を掛けた戦いに巻き込まれるSFアクション

これまでの「A24」提供とは思えぬバカ映画人生はくだらなくて最高👍
母の愛は強い！

昨今のヒーロー映画ですらまともに使えていない「マルチバース(多元宇宙)」という免罪符を贅沢にもゲーム感覚の”変なマトリックス”で見せる様は凄い！

慌ただしい説明に加えてコロコロと移り変わる万華鏡の様な世界感で別のバースの別の自分に接続する事でその特技を使ってカンフーバトルを繰り広げる様は👍

全員が全員、別バースの自分に接続し次々と襲いかかって来る今作はミッシェル・ヨーの相変わらずビックリするキレキレのカンフーに加えて監督の御趣味であろう下品な下ネタを平然とブチ込み自然な流れで見せてくる演出に抱腹絶倒！
監督、「クレしん」好きでは？と疑うシリ穴トロフィー争奪戦ウケた🤣

落魄れた主婦を起点とする今作。
有名女優や人気歌手
シェフ、カンフー使い
宣伝看板使い
ありとあらゆる可能性を秘めたマルチバース！

使い方としては本当に忙しいが、個人的には1番アホくさい手の指が全てソーセージで出来てる世界と何もかも忘れて無になれる「岩」の世界が1番シュールで好き。

仕事には無関心、冷めた夫婦仲を案じながらも、忙しい妻に中々自分の思いを切り出せずに見守る忍耐強く心優しき夫を演じたジョナサン・キー
誰もが「インディ:魔宮の伝説」以来となる彼の演技を見る事であろう今作は彼の言葉巧みな早口セリフに加えて妻を想う愛らしさを最後にブッ込む様はマジ涙する。

ゴールデングローブ賞で助演男優賞を受賞し、恐らく今年のアカデミー賞でも助演男優賞を貰えると願う。

中年になってもキレキレ動きを魅せたジョナサン。
腰に巻いたカバンを巧みに使いキレキレ動きを炸裂させて警備員を全員フルボッコにするアクションシーンはカッコいい✨

ヨーさんの担当を受け持つ国税庁勤務の嫌味なおばさん怪演したジェイミー・リー・カーティス
お歳なのはさておき、前に出た腹と全体的に弛んだ身体が別バースに接続したら急に引っ込みターミネーター張りの怪力と瞬発力を発揮するブギーマンも真っ青な鬼ババァに早変わり！

バックブリーカーを決め跳びドロップキック炸裂の姿を見せた彼女を使う唐突さにビックリと面白さが融合したなんとも言えぬ感情になった。

☆☆☆