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『Don’t Worry Darling /

ドント・ウォーリー・ダーリン』
砂漠地帯に広がる理想郷<ビクトリー>に愛する夫と何不自由無く平穏な日々を過ごす主婦女性がある日、隣人の自殺を目撃した事を機に周囲の態度や自身の住む完璧過ぎる世界に疑問を抱き始めるユートピアスリラー

他人から管理され押し付けられた”愛”や”幸せ”が魅せる陰湿悪夢👍

夫婦の理想の理想郷で送る毎日。
朝食を作り、夫を見送った後に家事掃除をしバレエ教室へ
女性同士の共同体を終えれば家で夕食を用意し夫の帰宅と共に始まるセックスという快楽を機械の様に永遠と繰り返す…

これは本当に「私」が望んだ幸せなのか？
一つの疑念が全てを崩して行く…

「完璧」を求める男たち
「永遠」と定められたドス黒い理想郷…
気付かぬ内に刷り込まれた「女性の幸せ」の素顔を知った時、崩れ落ちる世界観と蝕まれて行く精神崩壊。

女優フローレンス・ピューの活かし方を完全に熟知し自らも怪しき隣人の1人として出演したオリヴィア・ワイルド監督が魅せる極上スリラー！

妻を愛し仕事をこよなく欲する若き夫の止まらぬ性欲と内に秘めた野心。
演技が下手くそなのか上手いのかは置いておいてこの手のスリラーでの不安定さを出した彼や何かを知りつつ深入りしないオリヴィア・ワイルド演じる隣人の配置で遠回しに魅せる「女性軽視」へと切り込んだ要素が素晴らしい👏👏

最後まで何者であるのかを描かずに、若き夫婦達が集う理想郷を束ね敬愛される謎に包まれでカリスマ性を持つ実業家を演じたクリス・パイン

今作のキーマンなのは明らかであろう役柄なのに登場シーンはごく僅かという短さで全てを知りフローレンスピューを脅す食卓シーンは見所の１つであったし少し怖い

☆☆☆☆