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『CABINET OF CURIOSITIES / ギレルモ・デル・トロの驚異の部屋』

ep1 “LOT 36 / ロット36”
借金返済の為にレンタル倉庫の中身を買い取ったケチな男が見つけたのは悪魔を呼び出す交霊会用のボードと書物3冊。専門家と共に倉庫の中を探るのだが…

45分の尺で贈る因果応報！
そして腐りかかった人間の胴体を突き破り触手出す悪魔が最高！

壁の奥に広がる空間、そして魔物…
やっぱりこういうの得意なんだなぁ〜と感じさせるビジュアルでゆっくり近づいて来る気持ち悪さ最高です✨

ep2 “GRAVEYARO RATS /
墓場のネズミ”
取り立てが迫り、埋葬され金品目当てに掘り返し盗む墓泥棒は死体を盗むネズミの大群を掻き分け迷路の様な地下トンネルを進むも彼を待ち受けていたのは…

皮肉の効いた幕締め👍
実写とCGで贈る巨大殺人ネズミの造形がまた素晴らしい！

ep3 “THE AUTSPOY / 解剖”
警察の友人から検死を依頼された余命僅かな初老の検視官が爆発事故で発見された遺体の検死を開始するも解剖中に異形の生命体が死体に乗り移っていた事を知り…

不気味ながらも”亀の甲より年の功”のことわざが似合う人間様の勝利にニヤリ。

ep4 “THE OUTSIDE / 外見”
人付き合いが苦手なステイシーは会社の同僚達に溶け込む為にXマスの夜に巷で人気のローションを試すが、肌に合わないローションを使い続ける内に変化が起こり始める

兎にも角にも主演女優さんの顔が不気味過ぎて…
外見に拘る女性の狂気！

自分の外見に悩み、「美」を追求し邪魔するならば愛する人を殺してでも求め続け内なる狂気が芽生えて行く過程が怖。

結果的に全身が変わり肌艶の良い女性にフル変身を果たし忽ち同僚たちの注目の的になった彼女だったが、変わった事で変わる前の人柄の良さなどを失ったのは確か…

ep5 “PICKMAN’S MODEL /
ピックマンのモデル”
男女のヌードモデルを描く美術大生ウィルは内向的な男性ピックマンと出会い、彼が描いた恐ろしき絵に心奪われその絵に執心するあまり現実感に多大な影響を受け始める

終盤で僅かに登場する怪物グールのビジュアルと終盤のオチが凄い！

恐ろしく禍々しい幻影と現実の交錯が観てる者を不快にさせある種の恐怖の虜にさせて行くダークファンタジー感溢れるこのエピソード！

クトゥルフ神話に登場する食屍鬼(グール)を最後の最後で魅せる演出や展開構成が不気味で素晴らしいし、同神話に登場する架空の画家ピックマンまで出すラヴクラフト愛👏

ep6 “DREAMS IN THE WITCH HOUSE / 魔女の家での夢”
亡き双子の妹を探して来た男は魔女の家で”あちら側”への行き方を見つけ妹を発見するが、同時に死者の世界から現世に復活を臨む森の魔女”メザイア”に狙われる

迷える魂が最後に望んだ生ける者の幸せと魔女の怨念は永久に。

レオナルド・ダヴィンチ曰く
「我々は他者の死によって生きている」

病死し妹の魂を森に囚われ救えなかった後悔から生きる目的は妹を取り戻すことに取り憑かれた男の人生が実り幸せになったかの様な演出ながらも、やはりラヴクラフトの物語は見方の違うものを求めた。

魔女メザイアの木の様な造形美👍

ep7 “THE VIEWING / 観覧”
謎めいた大富豪の邸宅に招かれた作家や科学者など異なる才能を持った4人の男女。閉鎖された一部屋でクスリを吸う彼等が目にする異形の物体の正体は…

怪しいウェラーとブテラ姉さんが怪しいのに終盤10分で激好みなゲテグロ怪物投入は反則。

佇まいが普通に怖いけど何もしない富豪を怪演したウェラーと血液学の権威を持つブテラの2人が居るだけで雰囲気が怪しくなるものの、作品の半分は会話劇で占める今作だが、ラストに放り込まれるクリーチャーのVFXの素晴らしさとグロさが堪らねぇ！！

80年代感漂う古めかしいレトロ映像演出も味があった。

ep8 <終> “THE MURMURING / ざわめき”
誰にも言えぬ悲しみを抱えながら鳥類の研究に励む夫妻は、都会から離れ小島で周囲に何も無い一軒家で寝泊まりするが、悲しき歴史が隠されていた

親が子を失い心に残した悲しみは例え時が経っても癒せない
言葉で吐き出さぬ限り…

☆☆☆☆