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『ARMY OF THE DEAD / アーミー・オブ・ザ・デッド』

全世界のファンが1年間待ち望んだザック・スナイダー監督によるラスベガスを舞台としたゾンビ映画が遂に配信された!!

Netflix鑑賞
『ARMY OF THE DEAD /
アーミー・オブ・ザ・デッド』

エリア51から軍隊に移送されていた研究対象のゾンビが交通事故によりラスベガスへと逃走し、街を埋め尽くす程の大量のゾンビが蔓延り隔離されたラスベガスから制限時間内に地下金庫から一括千金のドリームジャンボな現金強盗を企てる元軍人の父親と仲違い中の娘が結成した寄せ集め集団と共に乗り込むも、ラスベガスを自分たちの王国へと変え進化し、意思を持ち統率された”アーミー・オブ・ザ・デッド”=進化したゾンビ軍団との全面対決を繰り広げる傑作サバイバルアクションホラー!

個性的な面子揃いの人間たちとゾンビ模様を容赦の無いゴア描写と丁寧過ぎる深く熱いドラマで包んだ傑作!

ザック・スナイダー監督がNetflixと契約し巨額の製作費を使い、17年振りに世界へと贈り出す今作は基礎が「ゴースト・オブ・マーズ」のゾンビ究極版で細かな点は「エイリアン2」という贅沢極まりないものに留まらず、各々で目的の違う寄せ集めの人間たちのドラマと”ゾンビLOVE”というゾンビを含めた濃厚な「ドラマ重視」で構成された面白さはあったが、ゾンビたちと壮絶なる戦闘を披露してくれると期待していた観客の予想をいい意味で裏切ってくれた色々と勿体無い作品でもあった。

途中途中のキャラクターたちを活かしたコミカルドラマに時間を割いたのだったら、OPクレジットの無政府状態となった「ラスベガス崩壊シーン」で恐らく1時間の尺は賄えたと思えるくらいのド迫力のゾンビ大戦が見れたと思う程に勿体無くて贅沢で大好きな幕開けをぶつけて欲しかったと思うのは意否めない。

17年前にジェームズ・ガンを脚本に迎えた「ドーン・オブ・ザ・デッド(2004)」で今ではすっかり定着してしまったゾンビを

“猛ダッシュ”させた手法でゾンビ界に革命を齎し、古典的だったゾンビを現代に復活させたザックが贈る今作は、人肉を喰らう事しか脳の無いゾンビに”人間らしさ”を取り入れただけでは無く、銃弾を交わす俊敏さと思考力に優れ障害物をものともせずに乗り越えるパルクールの披露や”感情”を披露する新種ゾンビの”アルファ”の恐ろしさは素晴らしい出来栄え!

ゾンビ映画に含まれるはずの「社会風刺」を一切合切排除して己の撮りたいゾンビや人間たちを、優しくてゴア描写を盛り込んだエンタメ性フルスロットル全開で魅せるスナイダー監督らしい振り切り方は潔かったぞ‼️

今作で漢が惚れる娘に不器用で甘いゴリラ隊長を人間らしさたっぷりで頼もしい存在感のあるリーダーのスコットを熱演していたデイヴ・バウティスタと、「ミス・ペレグリン」に出演したエラ・パーネルの恐れ知らずで、反抗期の娘のぎこちない関係性が涙を誘う。

ゾンビ映画史に残るであろう愉快な楽曲とは裏腹に共に展開される容赦無き破壊と死のオンパレードと化した残酷描写とドラマを含めたオープニングに、ゾンビの虎や馬などビジャアルが決まってる新鮮味溢れる演出に加えカジノテーブルを飛び越え銃弾の雨をゾンビ相手に撃ち込み、ラスト30分でスリル満点のアクション描写を見せつけてくれたスナイダー監督の手腕が発揮される痛快エンタメ性を踏まえた作品であったが、観客の思っていた予想とは違った今作の”前日譚と派生作品”で伏線回収されるだあろう今後に期待したい!

☆☆☆☆