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吉川 佑人
『猿の惑星: 新世紀』
『猿の惑星: 新世紀<ライジング>』
“猿と人間の戦いが始まる”
猿の反旗から10年。全世界に広がった猿インフルの流行により絶滅の危機に瀕した人類をよそにシーザーをリーダーとする猿たち<エイプ>は、サンフランシスコの先の森に巨大なコミュニティを築き生活していた。
しかし、僅かに生き残った人類が資源を求めて彼らの森に足を踏み入れた事により事態が大きく変わり人間との共存の道を模索し始めるシーザーだったが…
シーザーの右腕でもあり、かつて人間の実験台となり人間への憎しみを捨てきれずに居るコバが大胆にも人間への不審をシーザーへぶつけ、人間たちも自分達を滅ぼした原因でもあるエイプらとの「共存」を模索せずに滅ぼす方向へ…
そんな両陣営の対立が激化し暴走を招いた事で緊迫する極限状態で生存の為の決断を迫られるSFディザスターの第2章!!
前後2作品の印象が強い為に薄れるが感情に訴えるプリクエル編の中でも両陣営に共感出来る演出は凄い!
人に育てられ人の言葉を話す猿のシーザー
彼の捨てきれぬ人間への愛
と
人間の愚かさ
その両方を知るからこそ苦悩するドラマをメインに持って来て大自然の中でのセット撮影を敢行したマット・リーヴス監督による圧巻の画と緻密な脚本が次なる展開を想像させないのが面白い。
☆☆☆