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『死霊館のシスター』

『死霊館のシスター』
人里離れた修道院で一人の修道女が不審な自殺を遂げる事件が発生し、バチカンから調査に派遣された神父と若き見習い修道女が訪れるがそこには凶悪な悪魔の尼僧”ヴァラク”の存在が…

事実を元に描いて来た今迄の「死霊館」ユニバースと異なり群を抜いてファンタジー性の強いオリジナルのゴシックホラーとして楽しめる傑作!

21世紀のオカルト・ホラーの金字塔と言っても過言では無い「死霊館」シリーズ =「死霊館ユニバース」の時系列で最も古い原点を描いた今作は、”実録”モノから大きくかけ離れたオリジナルの物語ながらも

“人里離れた古城、墓地、立ち込める霧”といったバリバリの怪奇ムードが漂っていて懐かしく感じた。

地獄の侯爵・悪魔の尼僧ヴァラク

「エンフィールド事件」のラスボスで人気を博した悪魔の尼僧 。

今作は怪奇ムード漂う古城修道院でそこそのビビリ演出や様々なリアル過ぎる幻覚見せ、”鏡”、死体を使い大暴れし恐怖の世界に叩き込む!

ちゃんと十字架が逆さまになるキャラ演出はニヤニヤでした。

ゴシックホラーの雰囲気をバリバリに演出しながらこれまでのシリーズに無かったアドベンチャー的要素も取り入れられてる所は新鮮!

森と墓地に囲まれた外観ボロボロの古城修道院の恐怖で覆う薄暗く夥しい数の十字架で埋め尽くされた内部は観客に恐怖パフォーマンスを提供し、観客を地獄へと誘っている。

「アナベル 死霊人形の誕生」の陰影に富び昼夜問わず繰り出される最恐の恐怖演出と比較すると今作は陰影の描写やキャラの描き方がイマイチであるものの、ジワジワ恐怖 → ガツガツ攻撃恐怖になっているので全く飽きないホラー映画なので面白い!

☆☆☆☆