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吉川 佑人
『未成年裁判』Netflix 鑑賞
『未成年裁判』
ep1〜2
警察に出頭した血塗れの服を着た少年が犯した面識の無い9歳の子供を絞殺し死体を遺棄した凶悪犯罪事件。
新任裁判官ウンソクが事件を扱う。
責任と法の恐ろしさを軽んじる触法少年、しこりが残る被害者と加害者の親。
背負う十字架と無念は決して晴れない…
決して…。
14歳未満の子供が犯罪を犯しても刑事罰を問われない少年法…
その網を掻い潜り、無垢な命を物として扱い無惨にも奪った「ヨンファ小学生殺人事件」
実刑判決を受けた2人の共謀者の子供たち…
2017年に韓国を震撼させた小学生誘拐殺人事件を基にしたエピソードの再現度は生々しく重たいにも程がある。
ep3〜5
裁判所に逃げ込んだ少女を巡る暴行事件の裏に酒癖の悪い父親の存在を突き止めるウンソク。
行き場も身寄りも無い子供らの行く回復センターで事件が起き調査を始める判事らだったが…
劣悪な家庭環境と非公的な親が子供を犯罪や売春行為に追い込み走らせる…
「子供は一人では大人になれないし、育たない。」
罪を背負い裁かれ処罰を受ける子供たちの声に出せぬ思いは、見守るか見放すかを選択肢として選んだ親もその心で感じ共に受け止めよ…
ep6〜7
“聖書を読むのに蝋燭(ロウソク)を盗むな”
特権階級の親を持つ子供の試験解答流出問題で起訴されるも自主退学で罪を逃れた21人の生徒、その最中で政界進出を臨む部長の息子が事件に関与し自殺を図る。
手段を誤れば目的が汚される…
テジュ判事と部長の関係分かってたけど泣ける。
ep8
未成年者らが身分を偽造しレンタカーで警察から逃走を図りバイク便の男性が重症に陥り運転手の少年が植物状態に陥ってしまうも、同乗者の少年少女が彼に暴行していた真実が分かり…
こんな結末が許されていいのか
憤りと哀しみ入れ混じるこの感情をどうすればいい?
必ずしも法が被害者の味方になるとは限らない。
時に被害者の味方をし厳正なる処分を下せるものだとしても、「証拠」故に全てが無慈悲に判断され裁定される。
それが法律が冷たく突き付ける真実なのだから…
新任で早々に苛々させてくれる新部長のババァ!
木村拓哉の「HERO」なら激オコ案件。傷害致死事件で1人の人間が未成年者の犯行で亡くなったのに「たかが」とか「小さい事件」でスピード解決させようとするこのババァ、許せん!
ep9〜10<終>
“私は非行少年を心から嫌悪します”
集団性的暴行事件の加害者の少年の1人に対し強い執着をみせるウンソク判事。
謎に包まれた彼女の秘密が遂に明かされ、審判に対する考えを真っ向から非難されるグニ新部長の下した決断は…
悪き行いは裁きにかけて罰せよ。
それがどんな罪だとしても、誰かが彼等に「法律」の恐さを教えてやらねば。
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