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吉川 佑人
『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 / まごころを、君に』
『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 /
まごころを、君に』
全てが崩壊して行くシンジの世界…
量産機によってズタボロにされたエヴァ2号機とエヴァの内部で朽ち果てたアスカ…
初号機の元へとシンジを送り届け保護者として最後まで守り彼に大人のキスであり、別れのキスをし力尽きたミサト…
死体の山を築き上げた自衛隊とNERV本部で不条理にも殲滅された非戦闘員や職員たち。
リリスを前にそれの分身であり欠けた心でもある綾波レイと禁じられた融合を試み自か らの野望を叶えんとする碇ゲンドウ
そして遂に始まるサードインパクトと”人類補完計画”の結末を描いた地獄絵図の26話
寂しさと本音が人を傷つけ、傷つくのが怖い。だから心を閉じて逃げ、その場の凌ぎで孤独を埋め合い何もしないで愛を求める不条理…
それが人が人に隷属し求め・愛し・憎み・嫌悪し寂しさを埋めつつも頼ってゆく社会構造であり「人間」という種族が今後も生きて行く為に何を望むのかを問いかけ一方的な「エヴァンゲリオン」という作品内での答えを導き出した最終話。
そんな人が人を傷つける世界を嫌悪しながらも”やっぱり…”と違う望みを抱いたシンジ君。
(多分、好きだった。アスカのこと…)
“気持ち悪い。”
コレを全部ひっくるめてまとめてくれた
「シン・エヴァ」に関しては永遠に感謝する事だろう。
☆☆☆