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吉川 佑人
『恋のいばら』鑑賞
1/10
『恋のいばら』
図書館で働く内気で地味な元カノとクラブでバイトしダンサーの夢を追い日々忙しの今カノ。1人の男を巡り相違的な彼女らが出会いを果たす時、ある不安故に結託し奇妙な友情を築いて行くリベンジヒューマンドラマ
物語に浸らせ客の予想を裏切る「そっち⁉️」展開と映像の美しさに見惚れる。
正直なところカメラマンのクズ男の描写が圧倒的に不足していて消化不良な所はあれども、出会う筈のない女性2人が出会い、あるキッカケを理由に結託し男の家にハラハラさせる合鍵作りや予定調べてあの手この手で侵入しようとする下りの面白さやネオン色豊かな色彩と自然光でほのぼのする緩さの対比も👍
「眠り姫」の童話を持ち出しての若干分かり辛い伏線回収よりも女優2人を丁寧に描く監督の拘りを感じさせ、1発で見て分からせる女性2人の性格の違いを服装や言動で悟らせる演出は見ていて分かりやすい。
三角関係を想像する人しか居ないと思う観客の予想を裏切り、口には出さないが恋愛モノには付きものの「ドロドロ系」と思わせてそれが一切皆無な今作はある意味で新鮮味ある作品
打ち解けて来た2人が深夜のブランコで語る過去の男性相手や海を前に腰掛けて微笑む姿は癒しか…
☆☆☆