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吉川 佑人
『前科者』鑑賞
2/15
『前科者』
“辛ければ辛いと叫んで”
犯罪者の更生を助ける国家公務員”保護司”の女性が担当する事になったのは仮釈放中の殺人犯。懸命に寄り添う中姿を消した男と新たな事件の果てに辿り着く再生を描く人間ドラマ
厳しい現実の中で抗う前科を負った人々に本当の意味で寄り添い人生を掛ける有村架純に🥲
観る前から予想はしていたけれどもまぁシリアス!とはいえ人間誰しも「辛い時は苦しい、辛いと言ってもいい」
誰かを頼る弱さと強さを持ってと
訴るメッセージ性も👍
家庭内暴力や劣悪な大人からただ大切な誰かを「守りたい」
そんな社会で更生の道を必死に歩む犯罪者を演じた森田剛の演技が上手い!
元受刑者たちに面倒をかけられながらも必死に彼らが「人間」として「再生」する歩みに全力で寄り添いながら自身の心の奥底に抱える”贖罪”の思いを払拭すべく過ちや過去と葛藤するヒロインの成長物語としても良い映画だった
元受刑者で更生した姉御女性と職場先の店主と脇役の人々がまた素敵なんだよね✨
ヒロインの綺麗な思い出には海が映り、受刑者らと会うシーンは晴れた日なのに対して森田剛演じる男の場面は常に何処か暗くて夜だったり雨が降っているなど情景描写や登場人物のドラマ部分で天気を変えている感じの演出はなんだかデビッド・フィンチャー監督の作品を観ている感じだった。
☆☆☆