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吉川 佑人
『僕と頭の中の落書きたち』
8/18
『僕と頭の中の落書きたち』
“助けを受け入れれば、そこから全てが始まる”
高校最後の年に統合失調症だと診断され余儀なく区外の高校へと転入した才気ある少年が自らの病を隠し通学する中、1人の少女と出会い惹かれ始め自分の殻と葛藤する青春ドラマ
10代の揺れ動く感情の壁を料理と愛で包んだ傑作!
統合失調症になり幻覚や幻聴に苦しみながらも、真の強い優等生の少女と出会いをキッカケに様々な感情や自分を支えてくれる周囲の大人たちの損な役回りも引き受ける愛情が溢れる姿は素敵。
少年の告解に対しても最後まで見放さずに気にしてくれた神父役のアンディ・ガルシアの落ち着きある役も安定で👍
「セックス・エデュケーション」の様に成績優秀な少女が裏でコソコソ代金次第でする副業で始めた家庭教師の筈が次第に心惹かれ彼の料理を味わいいつしか相思相愛の関係に発展したマヤ役のテイラー・ラッセルの存在感と時折見せる笑顔が素敵だった。
アダムの母親の再婚相手でアダムの義理の父となる男ポール役のウォルトン・ゴギンズが超良い役過ぎて素晴らしかった👏
そしてアダムの幻覚として現れる3人の人物。癒しや善の声の様な役割で登場するレベッカや常にバットを持つ用心棒と個性が1発で分かる彼らの存在も捨て難い。
☆☆☆☆