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吉川 佑人
『タイタニック』
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『タイタニック』ソフト版吹替
大西洋の底へと沈んだ”タイタニック号”から回収した若く美しき女性の裸婦絵から思い起こされ語られる84年前に出会った1人の若き好青年との全てを変えた運命的な愛と極限の状況下に置かれた人間たちのドラマを描く至高のラブストーリー
今もなお人気を誇り、世代を超えて老若男女問わずに語り継がれ愛される名作!
「タイタニック」は貧乏だけども自分のやりたい事を自由奔放に誰にも束縛されずに生活する青年と出会った自由を求めるもの金持ちの血筋と抑圧された環境で”道具”だった1人の女性が解放され、親からの独立を果たす成長譚と取れる作品でもある彼女を描いた切なき愛のドラマが素晴らしい👏👏
巨大な豪華客船が次第に沈んで行く…
華々しく豪華な船の装飾をそのまま氷の様に冷たい水の下に沈めて行く本物の水を使用し撮影したセットの美しさと「生と死」を様々な形で最後の瞬間を迎えて行く人間の美しさと醜さの描き方が👍
CGと模型船を使った沈没撮影も最後まで客船の美しさを保った所が凄い!
金曜ロードで多分物議を醸した事であろう
ケイト・ウィンスレットの美しき裸体を描いたスケッチシーン
実際にあのスケッチを描いたのはディカプリオではなくてジェームズ・キャメロン監督自身。(上手すぎだよ!)であり、本編中に映っていたのは監督の腕であり左利きなのを反転して右利きのディカプリオが描いている様にしたんだとか…
実は今作「タイタニック」の撮影でメインキャストとなるディカプリオとウィンスレットはこの場面が初対面で本編中にディカプリオが「ベッドじゃなくてカウチで。」と言ったのは本当に赤面してセリフを間違えてしまい、それを気に入ったキャメロン監督が気に入ったから採用されたもの。
2人の愛の熱気で車内が曇り、曇ったガラスに手形が付く…
この先に待ち受ける切なく悲しい愛の終着点を知らない男女2人が水入らずに過ごせた一時の幸せ。
エロスを匂わせるもの美しさが勝る神演出を魅せるキャメロン監督が描く「愛」は何年経って見返しても本当に美しい。
1人の女性の人生を変え金持ちたちの息苦しい世界という「鳥籠」から解放してくれた男性を私は忘れない、私を変えてくれた人を、あの船と共に海底に沈んでいったジャックという青年と過ごした燃える様な恋は、私の心の中でいつまでも生きているのだから…
最後の写真が映し出されて行って馬に跨る写真が2人の会話中にあった事を思い出させる
(2人で生きて駆け落ちをしていたら彼に教えて貰うはずだった乗馬の仕方)
そしてあの凍りつく寒さの海の上でジャックと約束した
「幸せになって子供を産み、暖かいベッドの上で眠って息を引き取る」
そして自由になった彼女が愛した男性と再開して結ばれる描写までがどうしようもなく観る者の涙を誘う感動の最後に結ばれる2人を見るための3時間30分である。