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吉川 佑人
『クワイエット・プレイス』
『クワイエット・プレイス』
会話は手話、移動は素足で音を立てればクリーチャーに瞬殺される恐怖の世界で生活する一家が生まれてくる赤児を安全に出産させる為に家族の絆が試される傑作SFホラー
冒頭数分からの張り詰める無音の空気感に息の詰まる緊張感と迫り来る恐怖の先に待つ感動のラスト数分
超オススメ!
生まれ来る赤ん坊の為に、絶体絶命の状況下で声を押し殺して陣痛の痛みに耐えるという映画史に残る名シーンを見事に演じた母親役のエミリー・ブラントの名演技がもう文句無しに最高👏
今作で主演・監督・脚本・製作総指揮を務めたJ・クランシスキーとは実夫婦で夫婦役を自然と演じていたのは凄い!
大きな音を立ててはいけない世界で生活する家族のコミュニケーションは手話やジェスチャー、ホラー映画要素が有りながらもしっかりと「家族」という人間ドラマを描いていて、劇中で言葉を発するのはほんの僅かなシーンながらも、物語を見て理解し追いかけていれば胸に染み入る内容なので注目!
大人の両親は「親」としての責任を感じ抱え苦悩し、子供たちは音を立ててはいけない世界で日々極限のサバイバル生活で緊張感と恐怖に怯えている生活は見守る観客の心に響く。
ある出来事で自責の念を感じる長女を演じ実際に聴覚障碍を持つミリセント・シモンズの声に出来ない葛藤の表現は👏👏
☆☆☆☆