ブログ
吉川 佑人
『ガメラ3 邪神覚醒』
『ガメラ3 邪神<イリス>覚醒』
1999年。急速に変化した地球環境を機に世界各地でギャオスの群れが大量発生を起こす中、賑わう渋谷の街にガメラが降り立ち甚大な被害を与える一方で、謎の生物<イリス>を匿うガメラに復讐心を持つ少女が現れるSFホラー映画
一気にシリアス化し、大人の特撮怪獣映画に！
鳴き声はそのままなんだけども、子供が好む顔から子供がビビる目付きが鋭い怖い顔に進化したG3のガメラ！！
手も前2作品と比較すると大分海亀寄りの長く伸びた手に変化しており、甲羅の枚数も増量！！
空中変形して地上に降りて来るシーンの甲羅の変化とか分かりやすい。
ファイナルバトル時の右腕が炎になったやつも、締め括りの業火に包まれた京都を歩く姿もカッコいい！
<イリス>と名付けられ、少女との融合を試みるギャオスの頭蓋骨を備えながらも姿からして全く違う変異種にして強力な殺傷能力を持つ触手を自由自在に操る最凶の怪獣へと変化する邪神
怪獣世界のキュベレイか！と思わせる洗練された美しさと恐ろしさを持ったデザインが性癖にブッ刺さる格好良さ✨
一部抜粋ではあるが、完全にホラー映画要素が強くなってる今作は初々しい仲間由紀恵が無惨にもイリスに体液を搾り吸い尽くされミイラとして殺されたシーンはやり過ぎ…
前2作品よりも精巧に、CGと実写の映像編集が格段に上手くなった事もあり、自分たちの住む日本の著名な場所が突如として怪獣により蹂躙され、破壊され地獄絵図と化す様を人間の命が激安大セールとばかりに描き出した”渋谷崩壊シーン”の迫力と恐さ
ガメラが恐い！！
正義の味方のガメラとしてでは無く、人間に害を及ぼす「怪獣」として下から見上げたり何が起きたのか分からぬ状況下で足元にいる人間たちが蟻の如く踏み潰され生き埋めにされる人間視点で見せて演出した渋谷崩壊シーンは本当によく出来てる。
見ろ！人がゴミのようだ！！
ムスカの有名過ぎるセリフを副音声で入れても問題無さそうな一瞬の破壊シーン！
爆風に巻き込まれて吹き飛ぶ人たちの影は合成映像で特撮演出得意な樋口さんたちがバービー人形に服着せて「影だから平気さ！」って下から下から投げ飛ばしてるメイキング見た時笑ったわ。
前半パートで人間に害を加えた事で標的にされちゃうのはともかく、ギャオスの頃には見せられなかったCGでの高速空中戦の描き方がスピーディーで凄すぎ！
海外のCG怪獣(ゴジラ)が夜のシーンで暴れ回る時はCGの粗探しをされない様にしてる感が強いが、日本が誇る特撮スーツの怪獣はビビらず出来る夜の雨降りシーン✨
俳優陣にはずぶ濡れになる程の水ぶっ掛けてるけど、スーツ対しては水が大きく見えてしまうからと大量の砂を雨の様に降らす演出で補ってます。
☆☆☆☆☆