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吉川 佑人
『アド・アストラ』
『アド・アストラ』
偉大な父の背を追い彼と同じ宇宙飛行士となったロイは、太陽系にダメージを与える原因不明のサージ電流の原因が深宇宙の彼方で消息を絶った父だと告げられ捜索任務の為に宇宙へと旅立つヒューマンSFオペラ
孤独な男の葛藤と自分探しの旅、苦悩を魅せたブラピの演技に脱帽👏
ラテン語で”星の彼方へ”の意味を持つ”AD ASTRA”その名の通り今作では観客を壮大な深宇宙の映像美の世界へと誘う。
今作では「外宇宙へ進出した人類の未来・科学」を追求しベタな地球外生命体との遭遇を描くのではなく「宇宙に存在するのは人間だけか?」という近未来の仮説的な物語でもある。
傑作SF映画『インターステラー』の撮影監督ホイテマが今作でも撮影監督を担当し、今作の8割を占めるであろう宇宙・惑星のリアルさと壮大さを追求した映像美を魅せてくれている事で1場面でも立派な画になっている。
悲哀感とシリアスな感情面を描いたマックス・リヒターの耳に響くスコアも素晴らしい!
宇宙を舞台にしている近未来の映画な為に”無重力状態”のシーンや空に投げ出されるシーンがあるが、それを引きで撮ったり一人称視点でグルグル回転させたりと観客も一緒に体感できる様な演出になっている為臨場感が凄い!
お気に入りは月面での緊迫感溢れるカーチェイス!
☆☆☆