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吉川 佑人
「機動戦士ガンダム 宇宙世紀篇⑤ 」
『機動戦士ガンダムUC』
ep1 :ユニコーンの日
宇宙世紀(U.C.)
U.C.0001
首相官邸ラプラスの爆破テロで幕を迎える
この時、解放すれば地球連邦政府が転覆しうるという”ラプラスの箱”が誕生。
そしてシャアの反乱と呼ばれる「第二次ネオ・ジオン戦争」から3年後
宇宙世紀0096
“ラプラスの箱”を手にし箱を秘匿する事で政府から利権を引き出し大財閥”ビスト財団”を築き上げたサイアム・ビストは、時代の閉塞を打開すべく反連邦を掲げるネオ・ジオン残党軍の<袖付き>に対し箱を明け渡す事を決める。
これに対し「そんなことしたら戦争になるのでそれを止めたい」と立ち上がったオードリーと名乗る少女=ジオン公国 ザビ家の末裔ミネバは<袖付き>の要人にも関わらず運命的に出会った少年バナージと共に箱の譲渡計画を止めようとする。
だが交渉は決裂し、「箱」の行方を巡り工業コロニー、インダストリアル7内でMSによる戦端が開かれる!
そんな最中、バナージは”ユニコーン・ガンダム”を発見しコックピットで再開した人物カーディアスは自分の生き別れた実の父だった…
「恐れるな。自分の中の可能性を信じ、力を尽くせば道は自ずと開ける。」
画してユニコーンガンダムを操縦し<袖付き>のMSとの戦闘を開始するバナージは無意識の内に”NT-D”を発動する!
「ここから、出て行け!」
ep2 : 赤い彗星
バナージは地球連邦軍とビスト財団、そしてシャアの再来フル・フロンタル率いる<袖付き>との間で宇宙世紀を呪縛する大いなる陰謀に翻弄されて行く
そして袖付きの首領フル・フロンタルが自ら赤きMSシナンジュを駆り戦線へと現れる
「見せてもらおうか 新しいガンダムの性能とやらを!」
地球連邦軍が厳しい戦いを強いられる中バナージはオードリーを救う為にシナンジュとの対決に臨む
「また敵となるかガンダム!」
戦いは互角かと思われたがフロンタルの戦術によりユニコーンガンダム共々捕らえられたバナージは<袖付き>の拠点である資源衛星パラオに連行されフロンタルと対峙する。
「今の私は自らを器と規定している。
宇宙に棄てられた者たちの想い、ジオンの理想を継ぐ者たちの宿願を受け止める器だ。
彼らがそう望むなら私はシャア・アズナブルになる!このマスクはそのための物だ。」
ep3 : ラプラスの亡霊
「我々は人質救出作戦と捉えています。あの少年には借りがある」
戦艦ネェル・アーガマに残存する地球連邦軍がユニコーンガンダム奪還に向けて動き出していた…
特赦部隊エコーズのダグザの指揮の元バナージは密かに脱出の指示を受ける。
一方 リディ・マーセナスはミネバと共に連邦政府実力者の父親と出会い事態を収集するための行動に出る。
それぞれが自らの道へと進んで行く!
そんな中バナージの前に<袖付き>マリーダの駆るクシャトリヤが単機で出現!!
そして戦闘の最中でバナージは光の中にマリーダが抱える闇と想いを感じとる…
*この前半で展開する怒涛のMS戦ではサプライズ機として「ZZ」に登場したドライセンが登場しユニコーンと一戦交えちゃったりもします!(嬉しい)
一方 ユニコーンガンダムに搭載されたラプラス・プログラムはラプラスの箱への鍵として新たな座標データ=崩壊した元首相官邸ラプラスの残骸を開示する…
低軌道上を接近する中、どこからか聞こえて来たのは初代首相の演説であった。
ユニコーンを追っていた袖付きとの戦闘が始まり戦闘の最中にラプラスの残骸内に退避したバナージ。
人の命を奪うことの重さを先の戦闘で痛感した彼に同乗していたダグザ少佐が言う
「ここ(心)が知っている。自分で自分を決められるたった一つの部品だ。失くすなよ。」
「お前は 私の希望… 託したぞ バナージ!」
ダグザを目の前で殺され激情したバナージの駆るユニコーンとシナンジュが低軌道上の地球の重力の井戸に吸い込まれてゆく…
ep4 : 重力の井戸の底で
宇宙で暴れるネオ・ジオン残党軍の行動に促されたかの如く都市を襲う地球のジオン残党軍!
ハマーンの遺産である巨大MAシャンブロを駆る少女ロニの積年の怨念が破壊の閃光を放つ!
その頃地球へと降り立ったリディは自らの家がビスト財団、ラプラスの箱と密接に関わる事を知りその因縁に取り込まれてしまう。
今回のエピソードからブライトさんが登場!
一方で<袖付き>の偽装貨物船ガランシェールの船長ジンネマンらに救われ砂漠に不時着したバナージは彼らの悲しい過去を知る。
「人を思って流す涙は別だ。
何があっても泣かないなんて奴を俺は信用しない」
宇宙にまで拡大した人類の悲しい歴史を知ったバナージは己のなすべきことを果たす決意をするのだった…
<袖付き>は地上のジオン残党軍に協力を要請し連邦軍のトリントン基地(0083の場所)を制圧しユニコーンガンダムを降ろし次の座標情報開示を待つ作戦に出る!
待ってました!!と言わんばかりの旧型MSのお祭り「動く戦争博物館」状態!
次から次へと懐かしのジオンと連邦軍のMSが戦闘を繰り広げてゆくと共にギミック音や破壊音までもが当時と同じものを使っていると言うオタク泣かせな演出。
間違っていると本当は心では分かっている大人たちの怨念返し!
それを止める為にバナージはユニコーンを駆り戦線へ降下する。
「子供が大人の願いに呑まれるってのは世の定めなんだよバナージ。
私は間違っていない!
これは、私の戦争なんだ!」
ep5 : 黒いユニコーン
連邦軍に拘束されたバナージは新たに開示されたラプラスの箱へ繋がるデータをロックする一方でミネバはカーディアスの死後財団を掌握したマーサ・ビストに引き渡されて高高度を飛行する超大型輸送機ガルダへと移送される。
「笑うなよ。あの子の直感に賭けてみるさ」
今は亡きアムロの写真に良き理解者そして戦友として心に引き摺るブライトが語る。
ガンダムを宇宙へと上げる為にガルダへと移送する任務を負わされた地球連邦軍ラー・カイラムの艦長ブライト・ノアは箱の秘密を知る者の処分までも企むマーサと参謀本部の動きを阻む為に<袖付き>とバナージに対してミネバ奪還の共同作戦を持ち掛ける。
*ここでサプライズゲストキャラとして
アムロの元恋人にしてルオ商会のベルトーチカ
そして元ホワイトベースの乗組員の戦友であり現在はジャーナリストとして働くカイ・シデンが登場!
「かつてガンダムに乗った者たちと同じく
君もガンダムに選ばれたのだと思いたい。
絶望を退ける勇気を持て。
君がガンダムのパイロット、ニュータイプであるなら…」
そして再調整され黒いユニコーン=バンシィのパイロットとして戦場へと向かうマリーダ
ミネバ奪還作戦が始まり展開される戦端。
地球の空で空中戦を繰り広げるユニコーンとバンシィ、二機のガンダムによる戦闘と
宇宙へと戻るべくユニコーンが発した虹色の光はバナージの帰還を待ち望む人々の心の光。
ep6 : 宇宙と地球と
ユニコーンの帰還を待ち受けてたかの如く突如として連邦軍艦隊からの攻撃を受けるアーガマてあったが、フロンタル率いる<袖付き>の介入により窮地を脱したバナージたち。
やむを得ざる<袖付き>との共同戦線
しかし、互いに殺し合った者同士による不満
そんな緊迫した艦内で語られるフロンタルが語り始めた地球の人々を容赦なく切り捨てる未来への展望に戦慄するバナージとミネバ。
そんな中、不満を抱えた抑えきれなくなった民間人と数人のクルーらが連絡を取った事で哨戒艦が接近し、事態は茨の道を迎えアーガマの艦長とミネバが下した決断とは…
普段はおっとりめの艦長が最高にカッコ良かった瞬間!
共同戦線を破棄し艦内での制圧と戦闘が始まる!
「君が本当に器たらんとするなら私と共に来い!
もう君は”みんな”の中には帰れない
いつか私と同じ絶望に突き当たることになる」
そして長年の間縛り続けられていた過去の呪縛という責任から解放されたジンネマンと娘を重ねさせるマリーダの義娘関係ドラマが更に熱くする!
「最後の命令だ。心に従え!」
「人の未来は…人が作るものだろ⁉︎
人は弱くて 不完全で…だから託すんだ!
託されて歩き続けるんだ、どんなに辛い道であっても」
共同戦線を廃しユニコーンが示した最後の座標へと向かうバナージらだったが財団からの命を受けて黒いユニコーン・バンシィを駆り彼らの前に立ちはだかるリディ!
再びガンダム同士による戦闘が始まった!
ラプラスの箱が待つインダストリアル7の中枢に位置するメガラニカを目指し航路を急ぐアーガマに立ち塞がるネオ・ジオン艦隊!
そして艦の後方ではフルアーマー装備を施したユニコーンとバンシィによる戦闘が封切られていた!
激化するMSの戦闘の最中、戦域にいる者たちを爆発ではないマリーダの命の閃光が宇宙を照らす…
戦闘が終わり遂に自分の曾祖父にしてラプラスの箱を宇宙世紀当初から保持していたサイアム・ビストと対峙したバナージとミネバ。
しかし、ニュータイプ専用巨大MAネオ・ジオングを駆り現れたフル・フロンタル!
シャアに似せて造られた強化人間としての役割を終え自我を目覚めさせつつあったフロンタルとの最後の対決に挑むバナージ!
本来の機能を超えて覚醒しつつあるユニコーン一機だけでは歯が立たないフロンタルの猛攻に正気を取り戻し本来の機能を駆使して参戦するバンシィ!
ガンダム二機によるラストシューティング!
二機のガンダムが「シャアの亡霊」に挑む!
ゲームに登場するチート級に値する程に無茶苦茶な強さを発揮するMA!
そしてネオ・ジオングとバナージを乗せ、覚醒したユニコーンは宇宙世紀に起きた奇蹟を辿るのだった…
造られた思想と怨念の集積から解放され、亡きシャアの意志をバナージへと託したフロンタルはアムロとシャア、そしてララァの魂と共に宇宙へと還っていった。
しかし、財団が連邦と結託し密かに修復させていた「コロニーレーザー」による全てを無にする閃光がメガラニカに向けて発射されていた…
サイコフィールドで防ぎきったバナージだったが、覚醒したユニコーンと精神融合してしまい完成された「真のニュータイプ」に。
ミネバが地球圏に住まう全世界へ「ラプラスの箱」の真相を語る中継を阻止しようとマーサがゼネラル・レビルを差し向ける!
しかし発進したMSはユニコーンが手も触れずに無力化。
もう誰もバナージ&ユニコーンを止められない…
しかし、バナージを想うミネバの声と、リディの叫び、そして亡き父カーディアスの魂がバナージのまだ残る人の心を繋ぎ止める。
愛する人の帰りを待つミネバの元へと急ぐバナージとリディを乗せた二機のガンダム…
そして世界へと開示された「ラプラスの箱」
100年に渡り縛り続けられて来た呪縛から解放され自らの使命を終えたサイアムは安眠を得たのだった。
そして宇宙世紀は100年の限りを迎えた。