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吉川 佑人
『SAW / ソウ』
『SAW / ソウ』
目覚めると白く広い老朽化したバスルームに足を鎖で繋がれた写真家のアダムと医師のゴードン。
対角線上に位置する2人の間には拳銃とカセットテープを握りしめたまま血を流し絶命する拳銃自殺死体…
“再生せよ”と記された謎のテープ
1発の銃弾
着信専用の携帯電話
互いに与えられたノコギリ
そしてテープより再生された謎の声の主から「6時になるまでに相手を殺すか、もしくは2人ともこの場所で死を迎えるか…」
一方で謎の連続猟奇殺人鬼”ジグソウ”を追う2人の刑事たちは事件現場に残された手掛かりを頼りに捜査し遂に犯人を追い詰めるが、そこにも危険なる罠が仕掛けられていた。
謎に満ちたパズルのピースの様な2つのシチュエーションが交錯し真相に辿り着いた瞬間に究極の選択を迫られる衝撃的なラスト5分…
“生か死か?選択せよ”
2004年に公開され映画界に「ソリッド・シチュエーション・スリラー」という要素を確立させた歴史的ホラースリラー
劇中の登場人物たちとほぼ同じ視点に立ち説明もされないまま彼らと共に”ゲーム”を最前列でプレイし、追いかけて行く…奇抜で斬新な発想と交錯する2つの物語がラストへ向けてのピースとなり全てが繋がる驚愕のパズルとなっている1つの物語。
有名な俳優を使い込んだ訳でも大胆な宣伝を行ってもいない作品ながらも初見時の衝撃的展開と完成された脚本、
そして終盤の「GAME OVER!」は初見ならず何度観ても興奮に痺れる。
☆☆☆☆☆