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11/14鑑賞

『MALIGNANT / マリグナント 狂暴な悪夢』
DV夫の暴力と度重なる流産に悩む女性が悪夢で見た凄惨な殺人事件が現実でも起き始め、事件毎に超常現象と共に類似体験をする異常事態に陥り自分の過去と殺人鬼の正体が驚愕の真実へと繋がる傑作バイオレンス・ホラー

ジェームズ・ワン監督の原点回帰にして自由満載度120%で放つ集大成ホラー&抜群のカメラワークがもう狂ってる‼️

観客の予想を最も簡単に凌駕し裏切り、ホラー映画の約束を根底から覆したホラー映画の皮を被ったバイオレンスSFアクションスリラーとなっている今作はネタバレ厳禁必須な為にネタ地雷を踏む前に是非とも劇場に駆け込んで貰いたい。

80年代ホラー要素とデヴィッド・クローネンバーグの要素をブチ込んだ素晴らしい作品！

「インシディアス」と「死霊館」を手掛け20世紀ホラー映画で観客の望む恐怖心とハラハラをくすぐる不気味さを煽る撮影技術×

毛色の違う「アクアマン」や「ワイルド・スピードSKY MISSION」などで用いたカメラを360度回転でグルグルと回し演者を映し魅せるアクションを限界まで引き出して魅せた抜群のカメラワークが遂に合体しジェームズ・ワン監督節の人体破壊描写が容赦無く炸裂する究極のエンタメスリラー！

360度回転カメラワークや天井から演者の動きや全ての構図を余す事なく映し出す映像技術を駆使したホラー映画節を味わう前半劇から一転し、全ての「ジャンル」枠を超越するアドレナリン全開！

R18指定納得の展開と終盤30分で魅せる怒涛の人体破壊ゴア描写スラッシュ・オンパレードが炸裂する高速祭りがもう最高だった！！

Jホラーに出て来そうな外見と黒い影で観客の不安を呼び込む形をした殺人鬼ガブリエルの恐怖が次第に予想だにしない方向へと舵を切り、ワン監督作品「狼の死刑宣告」の様に殺人道具をコツコツ磨き手入れし犯行に及ぶ展開からまた二転三転変化する異色作においてホラー映画の新しい可能性を魅せていた意欲作。

これぞまさにwhat the fucak⁉︎

☆☆☆☆