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『007 / スペクター』

『007 / スペクター』

メキシコで”死者の日”に不祥事を起こした事により全ての任務から外されたボンドはある人物の依頼により動いており、Mの監視を逃れ単身でローマへと赴く。

そこで自身が手に掛けた殺し屋の未亡人と出逢い悪の国際的犯罪組織”スペクター”の存在を掴み革新へと迫る彼は組織が秘密裏に始末しようとする対象を突き止めるが、その人物は彼が唯一愛したヴェスパーを死に追いやったMr.ホワイトであり、彼の口から驚くべき人物の関与と彼の一人娘マドレーヌを守ることを約束したボンドが立ち向かう!

シリーズ史上最大希望の撮影で行われた冒頭のメキシコでのエキストラ1500人を動員しての長回し撮影による約8分間から続けて行われるスタント無しのヘリコプター上での対決劇!!

世界各地をボンドと共に旅しながら迎える強敵との深夜のローマで爆走チェイスを展開する今作の撮影の為に製造されたアストンマーチンDB10の仕掛け技!

まぁ活躍自体はとっても残念な結果でしたけど…

そしてダニエル、クレイグ版007の全ての悲劇と敵対した人物の裏で糸を引いていた巨悪にしてスペクターの幹部”ブロフェルド”の登場と過去の「007」へのオマージュまでギッシリと詰め盛り込んだ今作。

政界・産業界をも丸め込み全世界に勢力を拡大している”クァンタム”すら裏で動かしていた
国際的犯罪組織”スペクター”

「よく来たな、ジェームズ。」

「実に久しぶりだ…やっと会うことが出来た。
何故もっと早く来なかった?」

ここまで来ると誉めてるのか貶しているのか曖昧な文章になってくる。

「私は誰も信用しない、特にあなたは…出て行かないなら私と死ぬわよ。」

「悪くない死に方だ」

「あなたは…」

「ボンドだ。ジェームズ・ボンド」

恐怖に震える未亡人を優しく抱き癒す紳士のスパイと成熟度増し増しの色気抑えたつもりでも無理なモニカ・ベルッチ❣️
歳をとっても美しい女性…
色気を添えるダニクレとのあっさりした関係性が良い。

鍵を握る人物として

「カジノ・ロワイヤル」
「慰めの報酬」に出演しボンドが唯一愛した女性ヴェスパーを利用したスペクターの殺し屋幹部Mr.ホワイトの再登場。

「あなたどちら様?」って感じのボロ爺さん振りで登場する今作の印象は強い!

Mr「携帯の中にタリウムを見つけた。私の余命は持って数週間だという時に君が訪れるとは…」

ボ「タリウムを使って相当嫌われてたんだな」

Mr「君は凧だ。
嵐の中でもがく凧だ…ボンド君
さらばだ。」

ボンドの皮肉満載の嫌味が最高だった件

1番美しい列車での一時

正装した2人の男女。
ボンドに心を許し始めた彼女はボンドが唯一愛した女性と同じ質問を投げ掛ける

「他の選択肢がある筈なのに何故殺し屋を選んだの?これが望み?
影の中で生きて追われ、付き纏うのは危険と孤独。」

「他の道はあったのか?分からない。」

「何時だって道は選べるわ。」

どうしても頭を過ぎるこの構図…

「私だよ。ずっとこの私がお前の苦しみの作者だった…」

「フランツ・オーベルハウザーは20年前に雪崩で死んだ。目の前の私は
“エルンスト・スタブロ・ブロフェルド”」

「カッコいいな…」

山路さんの同調した吹替といい、やりたい放題のボンド君イジメ大好き演技は何時もの感じだったクリストフでしたとさ。

秘密兵器=腕時計のアラーム
で危機を逃れたボンドはマドレーヌと共にスペクターの本拠地から脱出し基地が大爆発!

とアクション映画なら最高の展開の筈なのに、ガスポンプラインが剥き出しで配置され敵の銃弾は当たらずボンドが無双!
そしてギネス認定大爆発なのに
画がショボい‼️

個人的には迫力の無さが浮き出てしまう画よりも、「ダークナイト」の病院爆発の様な視点が変わる爆発を観たかった。

「カジノ・ロワイヤル」

「慰めの報酬」

「スカイフォール」

を強引にも一まとめにしてしまった事により

展開のグダグダ加減と色々とツッコミが増えてしまった今作のキャラクター描写、一貫性はあるものの目新しさゼロの音楽と残念要素が目立ち過ぎた4作目になってしまった結果に関しては好きになれない。

今作をもって引退する筈がやはり愚痴こぼしだったダニエル・クレイグによる5作目かつ引退作品として今作の上映時間148分を大幅に上回り、シリーズ最長となる。ダニエル・クレイグ=ボンドの最終作は約3時間という長尺用意の「ノー・タイム・トゥ・ダイ」は何としても観たいし、面白い作品であってほしい。

☆☆☆